日本全国のプロトーナメントが開催されるコースをシリーズで紹介します。第4回は来月 国内男子ツアーの最終戦、第59回ゴルフ日本シリーズJTカップが開催される東京よみうりカントリークラブです。

多摩丘陵に生まれたチャンピオンコース

ゴルフ日本シリーズの第1回大会が開催されたのは1963年。そもそもは当時の日本の6つの公式戦(日本オープン、日本プロ、関東オープン、関西オープン、関東プロ、関西プロ)の優勝者のみが参加できる大会だった。その後、その年の公認トーナメント優勝者と賞金ランク上位選手の全30名が参加できるようになった。

第2回大会から4日間競技の前半2日間を兵庫県のよみうりカントリークラブで、中1日(移動日)を空けて後半2日間を東京よみうりカントリークラブで開催。その後、兵庫と東京の隔年開催を経て、95年の第32回大会より東京での固定開催となった。

画像: 丘陵地ゆえの起伏を井上誠一が設計に生かし、戦略性の高いコースを生み出した

丘陵地ゆえの起伏を井上誠一が設計に生かし、戦略性の高いコースを生み出した

東京よみうりカントリークラブの開場は1964年4月。当時の読売新聞社主、正力松太郎の「国際的なチャンピオンコースを造ろう」との構想から60年に着工。設計は井上誠一。場所は東京都の多摩地域南部、現在の稲城市だ。その頃、多摩丘陵地帯と呼ばれるこのあたりは自然豊かな土地だった。

ところが1970年代以降の急激な宅地開発によって、のどかな丘陵地は坂の多い住宅街に。だが、周囲のそんな変化とは裏腹に、東京よみうりカントリークラブは木々も大きくなって風格あるコースへと熟成されていく。

テレビでもおなじみスリリングな17、18番ホール

ゴルフ日本シリーズが面白い理由のひとつは毎年、東京よみうりカントリークラブという同じコースで開催されるから。これはオーガスタナショナルGCで開催されるマスターズと同じ。過去の記憶と照らし合わせながら今を観る。「昔は2打でグリーンを狙う選手は少なかったのに、最近は短めのアイアンで乗せる選手がいる‥」と、古くからのファンに隔世の感を持たせるのが、テレビ中継でもおなじみの17番ホールだろう。

画像: 17番に限らず、グリーンオーバーは禁物。手前からを徹底したい

17番に限らず、グリーンオーバーは禁物。手前からを徹底したい

ティーショットは打ち上げ、セカンドからはグリーンに向かって打ち下ろしていくこのパー5、今やほとんどの選手が2オンを狙っていく。グリーンを奥に外すとトラブルになることから、ピン手前を狙った正確な距離感が要求されるが、2打地点は左足下がり。しっかりとボールを捉えられないと右手前のバンカーが待ち受ける。バーディ、あわよくばイーグルをと考えて狙うプロのこのセカンドショットは、大会の見どころのひとつだ。

画像: JTが特別協賛となったのは1998年の第35回大会より。この年の優勝者は宮本勝昌

JTが特別協賛となったのは1998年の第35回大会より。この年の優勝者は宮本勝昌

さらに見逃せないのが最終の18番、220ヤードを超える長いパー3。距離が長いだけでなく、強い受けグリーンになっていることからプロでもパーで御の字という、ドラマを生むお馴染みのホールだ。ピンの奥からの急激はダウンヒルのパットは、カップを過ぎて止まるどころか勢いがついてグリーン外に転がり出てしまうことも。当然、グリーンサイドからのアプローチもラインとタッチを合わせるのは至難の技。たとえ30センチでも気を抜けないパットを沈めた後の、プロのホッとした表情までもが観戦の楽しみとなる。

画像: 場所によっては乗っても地獄。ならば乗らなくても手前がいい18番ホール

場所によっては乗っても地獄。ならば乗らなくても手前がいい18番ホール

東京よみうりカントリークラブは、その地形ゆえにグリーンの奥が危険地帯となっているホールが多い。だからピンを狙うにも手前から、となる。さらにはホールの片側にトラブルがあるホールも多く、それを避けるティーショットも要求される。開場以来変わらない掟ともいえるこの攻略法を守り抜いて、最後に笑うプロは誰か。今年は12月1日(木)〜4日(日)の開催だ。

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