伝統・格式を誇るゴルフの名門クラブには今でも大なり小なり閉鎖的、排他的な性格が残っている。入会の厳しさ、メンバー間の特別な親近感、規則の順守、そして過度なまでのスポーツマン精神の高揚、等々である。

スコットランド最古のゴルフ "クラブ" は1744年設立の「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」である。つい最近まで女人禁制だったが、全英オープンの開催をめぐり2017年についに女性会員を受け入れた。現在のホームコースは世界一敷居が高いことで有名なミュアフィールド。このクラブが発足して24年目にしてようやく専用のクラブハウスが建てられたのだが、その起工式はフリーメイソンの儀式にならって行われたといわれ、また、もっとも古いゴルフクラブとされるロンドンのブラックヒースは、1608年にフリーメイソンがつくったものといわれる。ゴルフクラブの設立とフリーメイソンの係わりについての研究がすすんでおり、興味深い(フリーメイソンとゴルフクラブの関係はChoice選書シリーズ「ゴルフ時空間ツアー」にも詳しい」)。

画像: 「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」が使う、ミュアフィールドのクラブハウス内。排他的な性格から世界でもっとも敷居の高いクラブといわれる

「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」が使う、ミュアフィールドのクラブハウス内。排他的な性格から世界でもっとも敷居の高いクラブといわれる

 さて、英国王立自動車倶楽部について、少しふれてみよう。

ご存じのとおり、英国のジェントルマンクラブとは会員制のクラブで、元々は上流階級・エリート階級に属する紳士らによって構成された特殊な組織である。食事等を通して社交を目的に集まり、いまでも多くのクラブが存在している。厳格なクラブは、今でも女人禁制だったりする。

 1907年に設立されたThe Royal Automobile Club(ロイヤルオートモービルクラブ)も、そんな英国の紳士クラブのひとつだが、施設も規模もトップクラスであることは間違いない。

「英国王立自動車倶楽部」はその名の通り、事故や故障のクルマに対する応急処理サービス、モータースポーツの後援な等の業務を行い、ロイヤルが付くその名の通り、エドワード7世に支援を受けて設立された由緒と伝統あるクラブだ。

 その前身は設立1897年にまでさかのぼる。本部はロンドンのポールモールにあり、宿泊施設はロンドンとウッドコートパーク。ウッドコートパークにあるスポーツ施設はゴルフ(36ホール)、テニス、クリケット、ローンボーリング他、広大な敷地のなかにある。この紳士倶楽部の持つ36ホールのゴルフコースが「ウッドコートパークCC」である。もちろんゴルフガイドブックには載っていないが、クラブのホームページが一般にも公開されているので情報は入手できる。

それによれば、クラブがウッドコートパークを購入したおかげで、メンバーはクルマを運転して田舎でスポーツやレジャーを楽しむことができたという。戦時中の1915年にウィリアム・ハーバートファウラーがコースを設計。1980年にはセベ・バレステロスも参加するゴルフトーナメントも開催されたという。

こんなジェントルマンのためのゴルフコースでプレーするには、メンバーの招待が必須だが、ひょんなことからメンバーと知り合いになり、紳士クラブでプレーを愉しんだある日本人ゴルファーのエピソードなどを現在発売中のChoice選書「ゴルフ3分間教養」で紹介しているので、そちらをご高覧いただけると幸いである。

画像: ミュアフィールド1891年開場。設計はオールド・トム・モリス。もし幸運にもプレーできれば、会員たちに交じって、伝統のクラブライフの一端を垣間見ることができる。しかしこの閉鎖的空間にも時代の変化が。2017年に女性会員を受け入れ、2022年には全英女子オープンを開催した

ミュアフィールド1891年開場。設計はオールド・トム・モリス。もし幸運にもプレーできれば、会員たちに交じって、伝統のクラブライフの一端を垣間見ることができる。しかしこの閉鎖的空間にも時代の変化が。2017年に女性会員を受け入れ、2022年には全英女子オープンを開催した

The Royal Automobile Club(ロイヤルオートモービルクラブ)のクラブハウスはロンドンと20マイルほど離れたエプソムにある。ホームコースは36ホールで、オールドコースのプレー料金は95ポンド

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