「F SPORT Performance」が新登場
レクサスのラグジュアリーSUV、「RX」の5代目となる新型が発表された。スタイリングイメージは従来モデルを継承しつつ、新たなフロントアイデンディティとして「スピンドルボディ」という表現を採用した。
これはスピンドルグリルが進化したもので、「ボディとグリルの境界を融合させてシームレスな表現とすることで、冷却機能と両立しながら力強さと低重心を表現した」ものだ。
そして、ボディサイズは全長×全幅×全高=4890×1920×1695mmで、全長は変わらず、全幅はプラス25mm、全高はマイナス10mmとなっている。大きく変わっているのはホイールベースでプラス60mmで1850mm、トレッドを前15mm/後45mm拡大したことと相まって、低重心でスポーティなイメージを強調しつつ、キャビンのスペースには余裕が生まれている。
日本仕様の詳細はまだわからないが4つのパワートレーンが発表された。2.4L直4ターボ(RX350)、2.5L直4+モーター(RX350h)、2.5L直4+プラグインハイブリッドシステム(RX450h+)、そして4つめは新たなパワートレーンを持つ「RX500h」だ。
このRX500hは2.4Lターボと前後2モーターを組み合わせたストロングハイブリッド車で、電気式4WD「eアクスル」を組み合わせた新開発のパワートレーンとなる。駆動力配分システムは車輪速センサーや加速度センサー、舵角センサーなどからの情報を元に前100:後0〜前20:後80の間でトルク分配を行う。
また、RX500には従来の「F SPORT パッケージ」仕様に加えて、パワートレーンも強化したハイパフォーマンスモデルとして「F SPORT Performance」が設定される。このあたりはドイツ勢のSUVへの対抗策と見ていいだろう。
インテリアデザインは人間中心の「Tazuna Concept」に基づいたもので、クルマとドライバーが深く直感的につながり、「操ることを楽しめるドライバー席と開放的で快適な居住空間の両立を目指した」という。
具体的には人が馬を操るときに使う「手綱」からイメージされるもので、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させるなど、運転に中秋しながらナビやオーディオ、各種機能の制御が可能なインパネまわりとなっている。前方視界もかなり良さそうだ。
安全・快適装備もさらに充実化したことは言うまでもない。運転の状況に応じてリスクの先読みをする「プロアクティブドライビングアシスト」をはじめ、プリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラートなどを設定している。
さらにNXに続き新型RXにもOTA(Over The Air)が採用され、無線通信で常に最新のソフトウェアに更新が可能で、購入後もクルマに新たな機能が追加される。運転支援技術もより安全・安心なものへと進化していくことになる。
さて、全体的に大幅なグレードアップを果たした新型レクサスRX、今秋に発表される予定の日本仕様の詳細と車両価格が注目される。