画像: 全米オープンを制覇したボビー・ジョーンズの帰郷を待ち、一刻も早く祝福をしたい市民や知人が、アトランタ駅に集まった

全米オープンを制覇したボビー・ジョーンズの帰郷を待ち、一刻も早く祝福をしたい市民や知人が、アトランタ駅に集まった

 ゴルフのスーパーレジェンド、ボビー・ジョーンズ。本名は、「ロバート・タイアー・ジョーンズ・ジュニア」。レジェンド本人、ボビーでなく、そのままロバートかボブと呼んでほしかったというが、本人の意向に反し、一般にはボビーが定着したようだ。そんなスーパーレジェンドについて少し触れてみよう。

20世紀最大の聖人

ボビー・ジョーンズの存在は、極めて偉大であった。数字的に表現してみよう。1930年、ミネソタ州のインターラーケンで開催された全米オープンのギャラリー入場料収入は2万3382$。翌年、ジョーンズが引退した後の全米オープンは1万2700$と半減に近い。インターラーケンよりずっと人口も多いインバネスでだ。

ギャラリーの女性が、ジョーンズのボールが近くにきたとき、「ジョーンズさんのこのボールに、触ってもいいかしら?」と言ったという逸話も残る。

一流スポーツジャーナリストのポ―ル・ギャリコは自身の著書のなかで、ジョンズをスポーツマンのなかの「ベスト・オブ・ベスト、ベスト・オブ・オール」、さらには「ゴルフの神様」と評している。実際、1920年代はスポーツの黄金時代でベーブ・ルースやジャック・デンプシーなど多くのヒーローが誕生したが、スポーツ選手の引退記事がニューヨークタイムスの一面を飾ったのも、ブロードウェイを2度もパレードして迎えられたのもジョーンズただひとりなのだ。

画像: 赤十字マッチの旅でアメリカを転戦した1918年夏の写真。ディキシー・キッズとして名を馳せた幼馴染らとグリーン上のジョーンズ

赤十字マッチの旅でアメリカを転戦した1918年夏の写真。ディキシー・キッズとして名を馳せた幼馴染らとグリーン上のジョーンズ

南部出身の若者グループ
ディキシー・キッズとして人気者に

米国中の視線が集まったのはジョーンズ14歳の全米アマ初出場のとき。地元新聞では9歳で話題となり、その成長を全米が見守った。幼馴染のペリー・アデデや、アレクサ・スターリングらとともに、南部出身の
‶ディキシー・キッズ〟として一躍注目を集め、1918年には赤十字マッチツアーで全米を戦いながら回った。ジョーンズはこのとき16歳だった。当時のジョーンズについてボストンのある新聞がとりあげたことを、ジョーンズ自身が著書「ダウン・ザ・フェアウェイ」で言及している箇所があるので一部を紹介しよう。

「確かにわたしはゴルフの悪ガキだったと思うし、ときには懲罰も必要だった。たとえば、1918年にボストンのある新聞は、アレクサ・スターリング、エレーン・ローゼンタール、ペリー・アデデとわたしの4人がブレー・バーンで赤十字チャリティマッチに出場したとき、ありがたい記事を書いてくれた。

『この試合では大変興味深いプレーが見られたが、ときどきジョーンズによる悪ふざけが興を削いだ。もしこの選手が将来、わが国の最高位を占めることを望むならばこの悪癖は直さなければならないであろう……』」

 若い頃のジョーンズは感情のコントロールが難しかったのだ!

ジョーンズは28歳で引退し、仲間が集まるコース造り(オーガスタ)に邁進し始める。ジョーンズの半生を綴った「ダウン・ザ・フェアウェイ」、オーガスタ創立でのジョーンズのコース理論や、ジョーンズの愛したコースについてはChoice238号(絶賛発売中)に詳しいのでご一読ください。

画像1: 「ボビーと呼ばないで」
球聖 ボビー・ジョーンズ。本人はこの呼び名、気に入らなかった?

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ゴルファーにとって春と言えば「マスターズ」の季節。そこで今号の大特集は「コースはもっと進化する…ボビー・ジョーンズとオーガスタを巡る物語」です。マスターズの舞台として球聖とマッケンジー博士がつくり上げたオーガスタナショナルGC。その歴史に隠された秘話、いまなお進化してプロたちを待ち受けるコースの魅力、そして世界のコースに与えた影響など、多角的な解説でTV観戦をより深く愉しめること請け合いです。他にも「アイアン大革命 軟鉄鍛造だけがやわらかいわけじゃない」「ペラペラアイアン 裾野広がる! 緊急レポート」「ドライバー素材図鑑」などのギア企画、「太陽と白砂に映えるウェア」「保存版 ザ・チノパン図鑑」などのファッション企画も充実しています。

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ゴルフ史に残る偉大なゴルファー、ボビー・ジョーンズ。彼が25歳のときに出版された名著を復刻新装刊。有名なエピソード「オールドマン・パー」発見の経緯、輝かしい競技歴、技術研鑽の道程などを、誠実な筆致で綴った回想録。

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