レクサスブランド全体の販売台数において、いまやNXは総数の1/4もの割合を占める基幹車種である。人気のファッショナブルSUVという側面はもちろんのこと、あらゆる面でブランドを代表する存在価値を示すという重責が課せられている。では、果たして入魂の新型モデルとなっているのか。その概要を追ってみよう。(Motor Magazine2022年5月号より)

大幅な剛性向上と軽量化。パワートレーンは4種を用意

7年ぶりのフルモデルチェンジを受けて2世代目へと進化した新型レクサスNXは、開発責任者曰く「NXらしさを強調しながら、同時に積極的に変わっていくフルモデルチェンジとしたつもり」だという。ブランドの次の章の幕開けになるモデルとしてデザインや先進装備において先進層、若いユーザーを見据えた大胆な進化を果たす一方で、ブランドの世界販売の4分の1を占める存在として幅広いユーザーに訴求するものであることが求められたわけだ。

実際、その進化ぶりは大胆と言うほかない。デザインを見ても、フード前端を前に出す一方でリアオーバーハングを短縮し、拡大したトレッドに最大20インチの大径タイヤを組み合わせた外観は、格段に躍動感を高めている。ステアリングホイールに設けられたタッチスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させて、運転中でも各種機能を容易に呼び出せるようにした操作系、最大14インチの大画面タッチディスプレイを用いた完全に刷新されたインフォテインメントシステムを組み合わせたインテリアも、やはり鮮度は高い。

先進装備もふんだんに盛り込まれている。ドアのラッチ機能を電気制御に置き換えた新採用の「e
ラッチ」はノブを引く動作から解放されるだけでなく、後方車両の接近時に開ける動作をキャンセルする機能も備える優れもの。自動運転技術を応用したプロアクティブドライビングアシストは、リスクを先読みした運転支援を行う。また車外からスマートフォンの操作で駐車できる機能を備えたアドバンスドパーク、スマートフォンをキー代わりにできるデジタルキーなども、先進層に大いにアピールするに違いない。

肝心な走りについても同様に、レクサスの新しい章を開くという強い思いのもと、2020年末に登場したISに続いて、トヨタテクニカルセンター下山を舞台に徹底した開発が行われた。

車体の基本骨格はお馴染みTNGAのGA-Kだが、アッパーボディの構造見直し、新しい接合技術の採用に、地味ながら効果は大きいというツインフードロックの採用などによって大幅な剛性アップと軽量化を両立していると謳う。またシャシには、新型ISに続いてホイールのハブボルト締結を採用するなど抜本的に見直しが図られている。

先代では2種類だったパワートレーンは4種類に拡充された。ここでも狙いは幅広いユーザーに訴求すること、そして先進層にアピールすることの両面である。 販売の多くを占めると期待されるのが、2.5Lエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルのNX350hである。

新型では後輪を電気モーターで駆動するAWDのE-Fourに加えて、新たに前輪駆動モデルも設定して間口を拡大している。ドライバビリティは熟成されていて、もはやラバーバンド的な感覚とは無縁の意のままの反応が得られる。車体の側の静粛性向上もあり、走りは上質感が際立つ。

操舵フィールや乗り心地は今まで培ってきたレクサスらしいタッチではあるが、高い剛性感、正確なレスポンスなど走りの地力が高まっていることは明らか。おかげで得られる、走るほどにクルマとの一体感が高まっていく感覚は、これまで味わえなかったものだ。

画像: NX350h “バージョンL”。主力モデルは、この2.5L自然吸気エンジンとモーターによるストロングハイブリッド。

NX350h “バージョンL”。主力モデルは、この2.5L自然吸気エンジンとモーターによるストロングハイブリッド。

This article is a sponsored article by
''.